ずっと好きだったんだよ
私が「う、うん……」と頷くと、萌実は「そんな事、気にしなくていいのに」と、ボソッと言う。
そして、
「っていうか、私、気になる人いるし。あっ、それ、悠也じゃないからね!」
「えぇっ!?だ、誰……って、聞いてもいい?」
萌実の発言に驚いた私は、恐る恐る聞いてみる。
「えっとね……」
萌実は顔を赤くし、恥ずかしそうに「陽輝……」と、私の耳元で小さな声で答えた。
「えぇっ!?」
「奈緒、声大きいって!!」
私は大きく開いた口を両手で押さえる。
今まで全く気付かなかったから、私はすごく驚いた。
だって、陽輝といる時の萌実の態度を見ても、全然変わらなかったから。
「って、私の事はいいのよ。それよりもさ……。悠也の事が好きなら、男バスのマネージャーに気を付けた方がいいよ。だって、アイツ、“悠也の彼女になる”って宣言してるし、すっごい邪魔しに来るし」
“アイツ”と呼ばれたのは、男子バスケ部のマネージャーの伊原さん。
学校の中でも、“すごく可愛い”って言われている。
まぁ、見た目は本当に可愛い。
それは、男子だけじゃなく、女子も“見た目だけは可愛い”と言っている。
そして、
「っていうか、私、気になる人いるし。あっ、それ、悠也じゃないからね!」
「えぇっ!?だ、誰……って、聞いてもいい?」
萌実の発言に驚いた私は、恐る恐る聞いてみる。
「えっとね……」
萌実は顔を赤くし、恥ずかしそうに「陽輝……」と、私の耳元で小さな声で答えた。
「えぇっ!?」
「奈緒、声大きいって!!」
私は大きく開いた口を両手で押さえる。
今まで全く気付かなかったから、私はすごく驚いた。
だって、陽輝といる時の萌実の態度を見ても、全然変わらなかったから。
「って、私の事はいいのよ。それよりもさ……。悠也の事が好きなら、男バスのマネージャーに気を付けた方がいいよ。だって、アイツ、“悠也の彼女になる”って宣言してるし、すっごい邪魔しに来るし」
“アイツ”と呼ばれたのは、男子バスケ部のマネージャーの伊原さん。
学校の中でも、“すごく可愛い”って言われている。
まぁ、見た目は本当に可愛い。
それは、男子だけじゃなく、女子も“見た目だけは可愛い”と言っている。