ずっと好きだったんだよ

優しさ

次の日――…


昨日、たくさん泣いた私の目はパンパンに腫れていた。

１年の時の夏祭りの時、綺那に化粧を教えてもらって以来、たまにだけど私は化粧をするようになった。

だから、化粧で腫れた目を誤魔化そうと思ったんだけど……

あまりにもパンパンに腫れていた私の目は、私のメイク力では誤魔化しきれなかった。

昨日、私の家に泊まった萌実は、私より学校が遠いから先に出て行く。


「ちゃんと学校に行くんだよ！」


そう言ってから。


バレてたか……


腫れた目を誤魔化しきれないのもあったけど、悠也と栞を見るのが嫌だった。

だから、普段“休みたい”なんて思わない私だけど、正直“学校に行きたくないなー”って思っていた。

“行きたくない”と思っていても、行かなきゃいけないのだけど。

私は重い足取りで学校に向かった。