雨音
『じゃあな。また
連絡するからいい子にしてろよ。』
何て言って
頭をぽんぽんして
いつもの様にキスをして。
わたしは自分の部屋に
帰って来た。
さっきまでの事を
ただタバコを
吸いながら思い出す。
黙って携帯を
取り出しさっきまでいた
けいちゃんに
電話を掛けた。
『おぉ、どした?』
「けいちゃん。ごめん。
やっぱ海、連れてって。」
『珍しい。ホテル以外お前と出掛けるの初めてだな。すぐ戻るわ。』
「ありがとう。」
そう言って電話を切り
化粧を直した。