あぁ素晴らしき引きこもり!?
ズズズとお茶をすすりながらずっと気になっていたことを聞いた。

「なんで引きこもりなんてしてるんですか?」

聞いて直ぐに、大変失礼なこと聞いたのではと後悔した。

「・・・。面倒だし、馬鹿馬鹿しい。」

「へ・・・・・・・?」

今、面倒とか馬鹿馬鹿しいって聞こえた?

うん、聞こえたよ。

「だってどいつもこいつも大学に受かったら遊びほうけてまともに勉強してる奴なんてほとんど居ないじゃないか。そんなところに行っても意味ないだろう?」

確かに皆講義中に平気でおしゃべりしてるなぁ・・・・・・

「だから来ないんですか?」

「そうだよ」

「でも・・・そんなの詰まらなくないですか?」

「どうして?」

そんな、聞き返されてもなぁ・・・。

「だって・・・一日中どころか年中家に居るんでしょう?あ、でも買い物とかには行ってるのか」

「そうだね。っていうか買い物も行ってないから。」

・・・あれ、今なんかおかしな言葉が聞こえたね。

買い物行ってないってさ・・・どうやって生きてんだアンタ。

「えーと・・・」

「通販だよ。ネットの。」

・・・あぁ。

ポムンと手の平に拳を置いて納得する。

なんか漫画みたいだな。

「へぇ・・・本当の引きこもりなんですね」

「偽者とか居るのかい?」

「そこらへんはつっこまないでください」

「・・・・・・・・・・分かった」

物分りのいい人だなぁ・・・

ぼんやりと考えながらまたお茶を飲んだ。
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