放課後コイ綴り

であい、そして告白をもう1度







----------------------



  でも、わたしは知ってしまった。
  君の気持ちを。

  新入部員が来ないかドキドキして、
  だけど来なくて落ちこんだ春も。
  クーラーがないせいで
  あつくて仕方がないのに、
  欠かさず部室に足を運んだ夏も。
  開けた窓から舞いこんで来た
  葉でしおりを作った秋も。
  同じ部室にいるだけで切なくて、
  寒いのに幸せだった冬も。

  一条くんと一緒にいた。
  いられただけで、嬉しかった。




         『放課後コイ綴り』引用



----------------------




< 80 / 85 >

この作品をシェア

pagetop