たとえば呼吸するみたいに
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日本人の朝食と言えば、白いご飯に味噌汁や漬物、メインは焼き魚。
それらに手をつけながら、朝からあたしは頬を緩ませる。
「んー、美味しい!」
朝からしっかり食べるあたしには、今が至福の時間だ。
「蘭(らん)さん、今日もバッチリだね!
最高の出来だよー!」
「やだ本当? 嬉しいわぁ」
ぐっと親指を立てて満面の笑みを浮かべると、階段の方からトントン、と足音。
リビングに顔を出したのは、
「おはよう、玲!」
あたしの幼馴染だ。
「……なんでお前俺の家で朝飯食ってんの?」
隣の家から突撃朝ごはんをかましたあたしに、彼は眉をひそめる。
「だってうちのお母さん、あたしがどんだけ言ってもパン派なんだもん。
玲も知ってんじゃん」
「それにしてもこんな時間から来んなよ」
もう気にしない気にしない、とあたしは玲のお母さん・蘭さんと笑った。