無口なセンパイに恋した仔羊
進藤さんはさっさと会計を済ませると、先に出て行ってしまった。
ハッとして、慌てて後を追う。
「…進藤さん、今日は私の奢りって」
「…本気にしてたのか?」
「…は?…え?」
「ほら、帰るぞ」
…わ。また、進藤さんが私と手を繋いだ。
心臓が破裂しそうなほど、ドキドキしてる。それが、手から伝わってしまいそう。
…いつの間にか、玄関の前にいて。私は咄嗟に口にしていた。
「…やっぱり、こんなの悪いです。だから、なにか…⁈」
…何が起きてるんだろう。これは、夢?
「…進藤、さん」
無言のまま、私を抱き締めた進藤さん。その行動に驚いて固まる私。
「…何時になったら、本気の気持ち、聞けるんだ?」
「…ぇ」
「…これで、あの日の晩の事はちゃら」
「…」
私からゆっくり離れた進藤さんは、私の頭を優しく撫でると、自分の部屋に入ってしまった。
…しばらく、その場から動けなかった。
…進藤、さんが、何を考えてるのかわからない。
…私の事、どう思ってるんだろう。
消えたドアを見つめながら、そんな事を思っていた。
ハッとして、慌てて後を追う。
「…進藤さん、今日は私の奢りって」
「…本気にしてたのか?」
「…は?…え?」
「ほら、帰るぞ」
…わ。また、進藤さんが私と手を繋いだ。
心臓が破裂しそうなほど、ドキドキしてる。それが、手から伝わってしまいそう。
…いつの間にか、玄関の前にいて。私は咄嗟に口にしていた。
「…やっぱり、こんなの悪いです。だから、なにか…⁈」
…何が起きてるんだろう。これは、夢?
「…進藤、さん」
無言のまま、私を抱き締めた進藤さん。その行動に驚いて固まる私。
「…何時になったら、本気の気持ち、聞けるんだ?」
「…ぇ」
「…これで、あの日の晩の事はちゃら」
「…」
私からゆっくり離れた進藤さんは、私の頭を優しく撫でると、自分の部屋に入ってしまった。
…しばらく、その場から動けなかった。
…進藤、さんが、何を考えてるのかわからない。
…私の事、どう思ってるんだろう。
消えたドアを見つめながら、そんな事を思っていた。