無口なセンパイに恋した仔羊
…真夜中に目が覚めた。部屋の中は真っ暗。
デジタル時計が唯一光っていて。…進藤さん、まだ仕事してるのかな?
ちょっと気になって、起き上がろうとすると、突然後ろから抱きしめられ固まった。
…誰?!熱はだいぶ下がったみたいだが、気怠さはまだ残っていて、力が入らない。
でも、一体後ろに誰がいるのかわからなくて、怖くなる。
「…新垣、どうした?」
「…進藤さん?」
…私の問いに、抱きしめる事で返事をする進藤さん。
それに安心して、ホッとため息をついた。
「進藤さんに、風邪が移っちゃいけないから、帰ります」
「…バカ、それじゃあ、ここに置いてる意味がない」
「・・・でも」
「病人は静かに寝てろ。・・・眠い」
「・・・・ごめんなさい」
「・・・こうしてると、安心するな」
私をギュッと抱きしめると、すぐに、進藤さんの寝息が聞こえ始めた。
…疲れてるよね、毎日仕事ばかりしてる人だから。
・・・でも、この体勢、緊張して眠れそうにない。
しばらくそんな事を思ってみたが、風邪には勝てないのか、また睡魔に襲われた。
…眠ってるのを良い事に、私も、進藤さんに抱きついている事を知るのは、次の日の朝の事だった。
デジタル時計が唯一光っていて。…進藤さん、まだ仕事してるのかな?
ちょっと気になって、起き上がろうとすると、突然後ろから抱きしめられ固まった。
…誰?!熱はだいぶ下がったみたいだが、気怠さはまだ残っていて、力が入らない。
でも、一体後ろに誰がいるのかわからなくて、怖くなる。
「…新垣、どうした?」
「…進藤さん?」
…私の問いに、抱きしめる事で返事をする進藤さん。
それに安心して、ホッとため息をついた。
「進藤さんに、風邪が移っちゃいけないから、帰ります」
「…バカ、それじゃあ、ここに置いてる意味がない」
「・・・でも」
「病人は静かに寝てろ。・・・眠い」
「・・・・ごめんなさい」
「・・・こうしてると、安心するな」
私をギュッと抱きしめると、すぐに、進藤さんの寝息が聞こえ始めた。
…疲れてるよね、毎日仕事ばかりしてる人だから。
・・・でも、この体勢、緊張して眠れそうにない。
しばらくそんな事を思ってみたが、風邪には勝てないのか、また睡魔に襲われた。
…眠ってるのを良い事に、私も、進藤さんに抱きついている事を知るのは、次の日の朝の事だった。