無口なセンパイに恋した仔羊
企画内容は、うちの会社と提携を結んでいる老舗百貨店の90周年を祝うイベント。
本店の店内を装飾し、盛大に開かれるらしい。…失敗は許されない大きな仕事だ。
開催日は3ヶ月後。初めての仕事に、期待と不安が交差する。
間もなくして、準備が始まる。使われていない部屋が、これから私たちの作業場になった。
部長も、今回の仕事には、相当な期待をしてるとか。
「美鈴、これの発注頼む」
「はい!」
「新垣、これどう思う?」
「…素敵ですね〜。でも、これに、子供ウケするようなものも足したら、もっと喜ばれるんじゃないかなあって、すみません…好き勝手言いすぎました」
ハッとして琉偉さんに謝る。…⁈
すると、琉偉さんは、丸めた書類で、私の頭を軽く叩いた。
「…なんで謝る?…いいアイディアだ」
そう言って、フッと笑みをこぼした。
…仕事中に見せた初めての笑顔に、嬉しくなる。
「…冴えてるな、美鈴。その調子で頑張れ」
「はい!」
本店の店内を装飾し、盛大に開かれるらしい。…失敗は許されない大きな仕事だ。
開催日は3ヶ月後。初めての仕事に、期待と不安が交差する。
間もなくして、準備が始まる。使われていない部屋が、これから私たちの作業場になった。
部長も、今回の仕事には、相当な期待をしてるとか。
「美鈴、これの発注頼む」
「はい!」
「新垣、これどう思う?」
「…素敵ですね〜。でも、これに、子供ウケするようなものも足したら、もっと喜ばれるんじゃないかなあって、すみません…好き勝手言いすぎました」
ハッとして琉偉さんに謝る。…⁈
すると、琉偉さんは、丸めた書類で、私の頭を軽く叩いた。
「…なんで謝る?…いいアイディアだ」
そう言って、フッと笑みをこぼした。
…仕事中に見せた初めての笑顔に、嬉しくなる。
「…冴えてるな、美鈴。その調子で頑張れ」
「はい!」