絶叫脱出ゲーム~奴隷部屋カラ今スグ逃ゲロ~①
「いいから、早くこれから何をすればいいのか説明しろよ」


優也さんがモニターの男へ向かってそう言った。


一刻も早くこの建物の外へ出たいのかもしれない。


「そうだな。そろそろ次のゲームの説明を始めよう」


誰もが『ゲーム』という単語に一瞬反応を見せるが、何も言わなかった。


この男にとってあたしたちはゲームのコマに過ぎないのだ。


画面の右下に、先ほどのコロッセオの様子が映し出された。


集められた男性たちはまだ混乱しているようで、周囲を見回している。


これから自分たちの身になにが起こるのか、全く理解していない様子だ。


「これから彼らには殺し合いをしてもらう。君たちには誰が生き残るかを予想してもらおう」


男がそう言い終わると同時に、モニターの下にある引き出しがスッと引き出された。


引き出しは通常家庭にあるものよりも高さがあるものだ。
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