絶叫脱出ゲーム~奴隷部屋カラ今スグ逃ゲロ~①
「なんだ、この投票結果は!?」
優也さんが画面を食い入るように見つめる。
スーツの男はニヤリと笑い、右下の画面を消してしまった。
もう少しじっくり確認すればなにかがわかりそうだったのに……。
「もしかして、誰かが俺の計画を裏切っていたのかもしれないな……」
「誰かって、どういう意味よ?」
そう言ったのは昭代さんだった。
優也さんの計画にのったのは昭代さんと夏子さん。
夏子さんが死んだと言う事は、裏切り者は昭代さんと言う事になる。
「どうしてそんな事をする必要があるの?」
流されてはいけないと思い、あたしはそう言った。
「次の部屋でも誰か1人を脱落させなければいけないかもしれない。それなら、この部屋でもう1人犠牲を出した方がいいって考え方もできるだろ」
優也さんが真剣な表情でそう言う。
でも……あたしの心にはなにか引っ掛かりを感じていた。
何か重大な事を見落としている。
この空間にいることで頭は混乱し、正常にかんがえる事が難しくなっている。
あたしは強く頭を振った。
なんだろう?
なにが違うんだろう?
わからない……。
それがわかれば何かが変わるかもしれないのに、物事の矛盾点を探す事ができないまま、あたしたちは部屋を出る事になったのだった……。
優也さんが画面を食い入るように見つめる。
スーツの男はニヤリと笑い、右下の画面を消してしまった。
もう少しじっくり確認すればなにかがわかりそうだったのに……。
「もしかして、誰かが俺の計画を裏切っていたのかもしれないな……」
「誰かって、どういう意味よ?」
そう言ったのは昭代さんだった。
優也さんの計画にのったのは昭代さんと夏子さん。
夏子さんが死んだと言う事は、裏切り者は昭代さんと言う事になる。
「どうしてそんな事をする必要があるの?」
流されてはいけないと思い、あたしはそう言った。
「次の部屋でも誰か1人を脱落させなければいけないかもしれない。それなら、この部屋でもう1人犠牲を出した方がいいって考え方もできるだろ」
優也さんが真剣な表情でそう言う。
でも……あたしの心にはなにか引っ掛かりを感じていた。
何か重大な事を見落としている。
この空間にいることで頭は混乱し、正常にかんがえる事が難しくなっている。
あたしは強く頭を振った。
なんだろう?
なにが違うんだろう?
わからない……。
それがわかれば何かが変わるかもしれないのに、物事の矛盾点を探す事ができないまま、あたしたちは部屋を出る事になったのだった……。