絶叫脱出ゲーム~奴隷部屋カラ今スグ逃ゲロ~①
あたしもその存在には気が付いていたが、開けていいものかどうかわからなかったため触れずにいたのだ。
鏡越しに優也さんが箱を開けるのが見えた。
そして箱の中にあったのは……3つの銃だった。
優也さんはその1つを手に取り、ジッと見つめている。
瞬間、あたしの脳裏には自分の額に銃口を突き付けている翔吾の姿が蘇って来た。
「それで……殺さなきゃいけないの?」
あたしが震える声でそう聞くとほぼ同時に、昭代さんが動いていた。
銃を一本握りしめ、迷路の中を走って逃げて行く。
あっと思った時にはもう遅く、その後ろ姿は見えなくなっていた。
「朱里ちゃんも、ちゃんと持っていた方がいい」
そう言われ、あたしは頷いて銃を手に取った。
ずっしりと重たくて本当にこれを自分で扱う事ができるのだとうかと、不安になる。
「鏡の迷路っていうのが問題だな。どこをどう進んでいるのかわからなくなる」
周囲を見回しても自分と優也さんの姿があるばかり。
右か左かもわからなくなる空間だ。
「昭代さんは1人で行ってっしまったけれど、俺たちははぐれないようにしよう」
そう言い、優也さんはあたしの手を握った。
あたしも、その手が離れないようにしっかりと握りしめる。
鏡越しに優也さんが箱を開けるのが見えた。
そして箱の中にあったのは……3つの銃だった。
優也さんはその1つを手に取り、ジッと見つめている。
瞬間、あたしの脳裏には自分の額に銃口を突き付けている翔吾の姿が蘇って来た。
「それで……殺さなきゃいけないの?」
あたしが震える声でそう聞くとほぼ同時に、昭代さんが動いていた。
銃を一本握りしめ、迷路の中を走って逃げて行く。
あっと思った時にはもう遅く、その後ろ姿は見えなくなっていた。
「朱里ちゃんも、ちゃんと持っていた方がいい」
そう言われ、あたしは頷いて銃を手に取った。
ずっしりと重たくて本当にこれを自分で扱う事ができるのだとうかと、不安になる。
「鏡の迷路っていうのが問題だな。どこをどう進んでいるのかわからなくなる」
周囲を見回しても自分と優也さんの姿があるばかり。
右か左かもわからなくなる空間だ。
「昭代さんは1人で行ってっしまったけれど、俺たちははぐれないようにしよう」
そう言い、優也さんはあたしの手を握った。
あたしも、その手が離れないようにしっかりと握りしめる。