絶叫脱出ゲーム~奴隷部屋カラ今スグ逃ゲロ~①
そう言いかけた時、またアナウンスが響いてきた。
《どうしても奴隷になるのが嫌な方は今から10秒以内にドアから外へ脱出してください》
なんの前触れもなくそう言われ、カウントダウンが始まる。
「翔吾!」
ぼんやりしている翔吾に声をかけると、翔吾はようやく我に返った。
「ドアから出なきゃ!」
しかし、さきほどのドアはすでに何十人という人が押しかけていて、出口は完全に塞がっている。
どうしよう。
これじゃ出られない!
《5、4、3》
カウントダウンは容赦なく進んでいく。
その時だった。
壁に手を当てていた翔吾がその手に軽く力を込めた。
瞬間、灰色の壁だった部分が音を立てて外側へ向けて開いたのだ。
あたしは目を見開き、翔吾に手を引かれて外へと転げ出た。
ドアの中から何人もの男女が外へ出ようと手を伸ばす。
しかし、カウントダウンは無情にもタイムアウトを告げて、開いていたドアは自動的に閉められてしまった。
《どうしても奴隷になるのが嫌な方は今から10秒以内にドアから外へ脱出してください》
なんの前触れもなくそう言われ、カウントダウンが始まる。
「翔吾!」
ぼんやりしている翔吾に声をかけると、翔吾はようやく我に返った。
「ドアから出なきゃ!」
しかし、さきほどのドアはすでに何十人という人が押しかけていて、出口は完全に塞がっている。
どうしよう。
これじゃ出られない!
《5、4、3》
カウントダウンは容赦なく進んでいく。
その時だった。
壁に手を当てていた翔吾がその手に軽く力を込めた。
瞬間、灰色の壁だった部分が音を立てて外側へ向けて開いたのだ。
あたしは目を見開き、翔吾に手を引かれて外へと転げ出た。
ドアの中から何人もの男女が外へ出ようと手を伸ばす。
しかし、カウントダウンは無情にもタイムアウトを告げて、開いていたドアは自動的に閉められてしまった。