絶叫脱出ゲーム~奴隷部屋カラ今スグ逃ゲロ~①
「このドア、開けていいと思うか?」
翔吾が誰ともなくそう訊ねる。
「開けるしかないでしょ。他に道はないんだから」
桃乃が答えたが、翔吾はそれを無視し、あたしの方を見た。
「あたしも、そう思うよ」
「そうか。じゃぁ、開けるぞ」
翔吾が銀色の丸いドアノブに手をかけ、そしてそれを回した。
ガチャ……と、音がしてドアが開く。
恐る恐る開かれたドアの向こうには4畳半くらいの小さな部屋が広がっていた。
そこは灰色のコンクリートに覆われていて、つきさっき脱出してきた奴隷部屋を思い出させた。
「なんだろう、この部屋」
桃乃が呟きながら先頭を行く。
「向こうのドアから出られるんじゃないか?」
雷がそう言い、入ってきたのとは逆側のドアを指さす。
桃乃がそのドアに手を伸ばしかけた時「待って」と、ルキが声をかけた。
見ると、部屋の真ん中に白い紙切れが置いてあるのが見えた。
桃乃はドアノブへと伸ばした手をひっこめ、あたしたち6人は紙切れを囲むようにして立った。
翔吾が誰ともなくそう訊ねる。
「開けるしかないでしょ。他に道はないんだから」
桃乃が答えたが、翔吾はそれを無視し、あたしの方を見た。
「あたしも、そう思うよ」
「そうか。じゃぁ、開けるぞ」
翔吾が銀色の丸いドアノブに手をかけ、そしてそれを回した。
ガチャ……と、音がしてドアが開く。
恐る恐る開かれたドアの向こうには4畳半くらいの小さな部屋が広がっていた。
そこは灰色のコンクリートに覆われていて、つきさっき脱出してきた奴隷部屋を思い出させた。
「なんだろう、この部屋」
桃乃が呟きながら先頭を行く。
「向こうのドアから出られるんじゃないか?」
雷がそう言い、入ってきたのとは逆側のドアを指さす。
桃乃がそのドアに手を伸ばしかけた時「待って」と、ルキが声をかけた。
見ると、部屋の真ん中に白い紙切れが置いてあるのが見えた。
桃乃はドアノブへと伸ばした手をひっこめ、あたしたち6人は紙切れを囲むようにして立った。