絶叫脱出ゲーム~奴隷部屋カラ今スグ逃ゲロ~①
ルーム3
毒ガスの部屋から脱出したあたしたちは、みんな無言のまま通路を歩いていた。
随分と体力を消耗してしまったし、精神的に追い詰められた状態だった。
この先部屋がいくつあるかわからないが、その度に誰かが死ぬ。
それが、すでに理解できていた。
「みんなの意見が一致することなんて、絶対にない」
不意に、桃乃がそう言った、
「なに?」
あたしが聞くと「さっきの部屋。誰もが生き残りたいと思ってたから、意見の一致は絶対にない」と、言った。
「……そうだね。その前の部屋でもそう。意見は絶対に一致しない。それをわかってて、こんな部屋を用意してるんだよ」
「だったらさ、次は誰に投票するか。誰を選ぶかを先に決めておかない?」
桃乃の提案に、あたしは目を見開いた。
「なにそれ、どういう事?」
「だから、どんな質問や問題を出されても、順番に1人を選んでいく事にしておくの。そうすれば、みんなの意見は必ず一致する」
「そんなことしても無駄じゃないかな」
そう言ったのはルキだった。
さっき吐いた血が口の端にまだついている。
「なんでよ?」
桃乃がルキを睨み付けた。
随分と体力を消耗してしまったし、精神的に追い詰められた状態だった。
この先部屋がいくつあるかわからないが、その度に誰かが死ぬ。
それが、すでに理解できていた。
「みんなの意見が一致することなんて、絶対にない」
不意に、桃乃がそう言った、
「なに?」
あたしが聞くと「さっきの部屋。誰もが生き残りたいと思ってたから、意見の一致は絶対にない」と、言った。
「……そうだね。その前の部屋でもそう。意見は絶対に一致しない。それをわかってて、こんな部屋を用意してるんだよ」
「だったらさ、次は誰に投票するか。誰を選ぶかを先に決めておかない?」
桃乃の提案に、あたしは目を見開いた。
「なにそれ、どういう事?」
「だから、どんな質問や問題を出されても、順番に1人を選んでいく事にしておくの。そうすれば、みんなの意見は必ず一致する」
「そんなことしても無駄じゃないかな」
そう言ったのはルキだった。
さっき吐いた血が口の端にまだついている。
「なんでよ?」
桃乃がルキを睨み付けた。