絶叫脱出ゲーム~奴隷部屋カラ今スグ逃ゲロ~①
「あぁ。部屋に入って見ない事にはわからないんだから、今から悩んでいたってしょうがないだろ。だから、次の部屋では俺を選べ」


シッカリとした口調でそう言う翔吾に、あたしは何も言えなくなってしまった。


桃乃の意見に賛成したものの、回ってくる順番はもっと後の方がいいと思ってしまう。


だけど、その思いはグッと喉の奥に飲みこんだ。


「わかった。翔吾がそれでいいなら、あたしもそれでいいよ」


と、頷く。


他の2人も意見はないようで、そこから先はまた無言になった。


そして歩いて行くと、また同じようなドアが現れた。


「ここは、俺が開ける」


翔吾が前に出てドアノブを回す。


ギィと嫌な音が響き、次の部屋が現れた。


部屋の中は6畳ほどの広さがあり、入って右手の壁には3枚の絵が飾られていた。


「なんだ、この部屋」


ルキが眉間にシワを寄せる。
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