絶叫脱出ゲーム~奴隷部屋カラ今スグ逃ゲロ~①
「やめろ朱里!」
翔吾があたしを後ろから羽交い絞めにして止める。
「なんでっ……なんで止めるのよ!!」
翔吾の方が悔しいはずだ。
夢を奪われ、自殺には失敗し、こんな地獄のような場所に突き落とされた。
「ここで殺したら意味がないんだ!」
翔吾の言葉に、あたしは動きを止めた。
「後何部屋残っているかもわからない状況で、無駄に死んでもらったら困る! そうだろ?」
あたしは歯を食いしばり、桃乃を睨み付けた。
こんなくだらない命でも、必要な時が来ると言う事だ。
「……わかった」
そう言うと、翔吾はホッとしたようにあたしから手を離した。
桃乃の上から立ち上がると、桃乃はようやく大きく息を吐き出した。
こんなあたしでも極限状態になるとここまで人を追い詰める事ができるんだ。
そう思うと、少し恐ろしい気持ちになった。
翔吾があたしを後ろから羽交い絞めにして止める。
「なんでっ……なんで止めるのよ!!」
翔吾の方が悔しいはずだ。
夢を奪われ、自殺には失敗し、こんな地獄のような場所に突き落とされた。
「ここで殺したら意味がないんだ!」
翔吾の言葉に、あたしは動きを止めた。
「後何部屋残っているかもわからない状況で、無駄に死んでもらったら困る! そうだろ?」
あたしは歯を食いしばり、桃乃を睨み付けた。
こんなくだらない命でも、必要な時が来ると言う事だ。
「……わかった」
そう言うと、翔吾はホッとしたようにあたしから手を離した。
桃乃の上から立ち上がると、桃乃はようやく大きく息を吐き出した。
こんなあたしでも極限状態になるとここまで人を追い詰める事ができるんだ。
そう思うと、少し恐ろしい気持ちになった。