絶叫脱出ゲーム~奴隷部屋カラ今スグ逃ゲロ~①
ルーム4
ルキの死体をそのままにして部屋を出ると、あたしは大きく深呼吸をした。
電流が流れた時の人の肌が焼ける匂いは、ものすごく不快だ。
あたしたち3人は毒ガス部屋で胃の中の物を全部出しきっていたが、それでも胃液はせりあがってきた。
「あと何部屋残ってるんだろう……」
部屋の外で数回えずいていた桃乃が顔を上げてそう呟いた。
あたしも翔吾もそれに答えられない。
「もしかして、全員死ぬまで続くとかじゃないよね!?」
桃乃が誰ともなく叫び声を上げる。
その気持ちはよくわかる。
先が見えない分、自分たちが本当に脱出できるのかどうかもわからない。
そんな保障、どこにもない。
もしかしたら、建物内で全員死んでしまうかもしれない。
あたしたちは《mother》に踊らされていうだけ……。
「それでも、行くしかないだろ」
翔吾が重たい口を開いてそう言った。
電流が流れた時の人の肌が焼ける匂いは、ものすごく不快だ。
あたしたち3人は毒ガス部屋で胃の中の物を全部出しきっていたが、それでも胃液はせりあがってきた。
「あと何部屋残ってるんだろう……」
部屋の外で数回えずいていた桃乃が顔を上げてそう呟いた。
あたしも翔吾もそれに答えられない。
「もしかして、全員死ぬまで続くとかじゃないよね!?」
桃乃が誰ともなく叫び声を上げる。
その気持ちはよくわかる。
先が見えない分、自分たちが本当に脱出できるのかどうかもわからない。
そんな保障、どこにもない。
もしかしたら、建物内で全員死んでしまうかもしれない。
あたしたちは《mother》に踊らされていうだけ……。
「それでも、行くしかないだろ」
翔吾が重たい口を開いてそう言った。