絶叫脱出ゲーム~奴隷部屋カラ今スグ逃ゲロ~①
☆☆☆
そしてついに、次の扉の前にたどり着いてしまった。
現実から逃れるように幸せな将来の話をしていたのが、ピタッと止まる。
このまま2人で結婚して子供を産んで、幸せな家庭を作る。
殺し合いをするよりもずっとずっと現実的な夢が、一瞬にして消えていく。
あたしたちの現実は、結婚することで子供を授かることでもない。
今、目の前にあるドアを開ける事なんだ……。
翔吾は大きく息を吸い込み、ドアノブに手をかけた。
あたしは翔吾のもう片方の手を握りしめる。
どうか、このドアの先に青空がありますように……。
ギュッと目を閉じ、呼吸さえ止めてその時を待つ。
カチャ……。
小さな音が、まるで死刑宣告を告げているように感じられた。
「まだ、終わらないのか……」
翔吾のそんなセリフが、あたしを絶望のどん底へと突き落とす。
そしてついに、次の扉の前にたどり着いてしまった。
現実から逃れるように幸せな将来の話をしていたのが、ピタッと止まる。
このまま2人で結婚して子供を産んで、幸せな家庭を作る。
殺し合いをするよりもずっとずっと現実的な夢が、一瞬にして消えていく。
あたしたちの現実は、結婚することで子供を授かることでもない。
今、目の前にあるドアを開ける事なんだ……。
翔吾は大きく息を吸い込み、ドアノブに手をかけた。
あたしは翔吾のもう片方の手を握りしめる。
どうか、このドアの先に青空がありますように……。
ギュッと目を閉じ、呼吸さえ止めてその時を待つ。
カチャ……。
小さな音が、まるで死刑宣告を告げているように感じられた。
「まだ、終わらないのか……」
翔吾のそんなセリフが、あたしを絶望のどん底へと突き落とす。