絶叫脱出ゲーム~奴隷部屋カラ今スグ逃ゲロ~①
「やだよ!! なんでこんな事になってるの!? ねぇ翔吾、答えてよ!!」
あたしはこの部屋で翔吾に殺されるはずだった。
生き残るのは翔吾だった。
なのに……。
涙で滲む視界の中、床に置かれたメモが見えた。
しゃくり上げで泣きながら、そのメモを乱暴に拾い上げる。
《守りたい者を殺せ》
守りたい者……。
そうか……このメモ、相手を殺せなんてどこにも書いてないんだ。
守りたい者、つまり自分自身を自分の手で殺してもよかったんだ。
「あぁぁぁぁぁぁ!!!!」
あたしは野生動物のような叫び声をあげ、メモを粉々に破いた。
翔吾は拳銃を握りしめた時、そのことに気が付いたんだろう。
破いたメモを踏みつけ、床を殴りつけ、拳銃を思いっきり蹴り飛ばした。
「翔吾! 翔吾! 翔吾!!」
いくら名前を呼んでも目を開けない。
揺さぶっても、叩いても、翔吾はピクリとも反応しなかった……。
あたしはこの部屋で翔吾に殺されるはずだった。
生き残るのは翔吾だった。
なのに……。
涙で滲む視界の中、床に置かれたメモが見えた。
しゃくり上げで泣きながら、そのメモを乱暴に拾い上げる。
《守りたい者を殺せ》
守りたい者……。
そうか……このメモ、相手を殺せなんてどこにも書いてないんだ。
守りたい者、つまり自分自身を自分の手で殺してもよかったんだ。
「あぁぁぁぁぁぁ!!!!」
あたしは野生動物のような叫び声をあげ、メモを粉々に破いた。
翔吾は拳銃を握りしめた時、そのことに気が付いたんだろう。
破いたメモを踏みつけ、床を殴りつけ、拳銃を思いっきり蹴り飛ばした。
「翔吾! 翔吾! 翔吾!!」
いくら名前を呼んでも目を開けない。
揺さぶっても、叩いても、翔吾はピクリとも反応しなかった……。