オトナな部長に独占されて!?
ふたりの未来
◇◇◇
3ヶ月後ーー。
係長としての仕事は順調。
葉月部長との恋愛も、色々と教わりながら、密かに順調に進行している。
何もかも上手くいっているのだけど、イラつく事が増えてしまい、内心穏やかではない。
12時になったばかりの営業部のオフィスで、私は今、コピー機の前に立っていた。
午後からの営業先に渡す資料をコピーしている最中なんだけど、チラチラと斜め後ろが気になって仕方ない。
葉月部長がお財布片手に、椅子から立ち上がる様子が見えた。
すると案の定と言うべきか、女子社員5名がすかさず部長デスクに集まってくる。
その中には立花萌の姿もあった。
「葉月部長、これからお昼ですかぁ?
私もちょうど社食に行こうとしてたんですぅ。
ご一緒させて下さぁい! キャピッ」
こういうのは日常的。
いい加減に慣れたいところだけど、逆に日々イライラが強くなるのはどうしてなのか……。
秘密の社内恋愛に浮かれていたのは最初の数日だけで、『私の彼氏なのに!』と言えない状況は物凄いストレスだった。