片思い二年、私の恋は叶わない
「変な女。傷つくことになってもいいのか」
「今現在、望みのない恋なの。届かないこそ燃える。それに…二年よ片思い歴。こんなことじゃ揺るがないわ」
相手が男だろうが、なんだろうが知ったことじゃない。
深い闇の底で這いずり回るならそれもいい。
私は小野田翠なんて大嫌い。
寧が彼を思い続ける限り、心の底から彼を嫌う。
だから、目の前の男がどんだけボロボロになろうが知らない。
もし寧を巻き込んで、寧がボロボロになったら私が助ける。
そこで初めて私の深い愛情に気づいて私を見てくれればさらにいい。
好き、本当に好き。
だからこそ、私は恋敵をけり落としたりしない。