元ヤン少女が進学校へ。


いつもはうるさいあたしだけど
今は言葉が何も出てこない。


ッてゆうか、横川って
こんな背大きかったっけ……


なんて思いながら、
平常心を保っていると……


「……わりぃ」


不意に横川はそう言って、
抱き締めていた手を離した。


「……なんか、急に………クラッと…
そう、クラッときちまったんだ。
その、悪かったな」


なんて言いながら、
横川はあたしから目線をそらす。


「えぇ!?なに、体調悪いの!?
確かにちょっと顔赤いもん…」


そう言って、あたしは横川の
おでこに手を当てる。

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