元ヤン少女が進学校へ。
「…あ、てゆうか真桐知ってる?
シンガポールでポイ捨てをしたら
罰金を払わなきゃいけないんだよ」
そう言ってあたしは
親指と人差し指で丸を作る。
「え…罰金!?」
「日本も罰金制度にすればいいのにね!
そしたら真桐、
絶対ポイ捨てしなくなるよ!」
「この学生、そんなにお金が好きなのかい?」
「うん。やっさんに5000円届けたでしょ?
その5000円って、元はと言えば
真桐が、カツアゲ…んんんッ」
不意にあたしは、真桐に口を手で塞がれた。
そして、数メートル先まで連れて行かれる。