元ヤン少女が進学校へ。


「…あ、てゆうか真桐知ってる?
シンガポールでポイ捨てをしたら
罰金を払わなきゃいけないんだよ」


そう言ってあたしは
親指と人差し指で丸を作る。


「え…罰金!?」


「日本も罰金制度にすればいいのにね!
そしたら真桐、
絶対ポイ捨てしなくなるよ!」


「この学生、そんなにお金が好きなのかい?」


「うん。やっさんに5000円届けたでしょ?
その5000円って、元はと言えば
真桐が、カツアゲ…んんんッ」


不意にあたしは、真桐に口を手で塞がれた。


そして、数メートル先まで連れて行かれる。
< 129 / 512 >

この作品をシェア

pagetop