元ヤン少女が進学校へ。


【茉実side】


「……ん」


重い瞼を開けると
視界に映ったのは、空席の机。


……そうえば、球技大会のメンバー表を
書いてたんだっけ。


顔を上げるとあたしの背中に乗っている
ブレザーに気が付いた。


横川の香りがするブレザーに
不覚にもあたしは、ドキッとしてしまう。


もしかして、
あたしに掛けてくれたのかな?

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