元ヤン少女が進学校へ。


「てか、横川は?」


カバンはあるのに本人がいない。


「来てるよ横川くん!」


「うっそ!」


目をこすってもう1度見るけど
あたしの瞳には映らない。


「どうしよう!
あたしの目おかしいのかな!?
横川が視界にいない!」


「そりゃそうだよ、りんちゃん!
言うの忘れてたけど
さっき教室から出て行ったから」


「……それ早く言おうか」


まったく…天然優花め。
焦ったじゃないか…。

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