元ヤン少女が進学校へ。
「しかも!かなりだるそうに
出て行ったよ…!
もしかして今日の球技大会、
辞退する気なんじゃ…!」
「えぇ!?ちょ、あたし説得してくるわ!」
そう言って、あたしは教室を出た。
その頃……
「りんちゃんって、天然で鈍感じゃん?
だから、恋に気付かせるためには
とにかく2人きりにさせたらいいと思うの!
って言うのが優花の提案!」
「たしかに!でも、りんちゃんって
気さくでフレンドリーじゃん?
だから2人きりにさせても
横川を男として意識しないと思うんだよね」
「なるほど〜!りんちゃんに
『気まずい』って感情はなさそうだもんね!
誰とでも仲良くなれるし!」
「つまり、横川を恋愛対象として
意識させることが大事だね!」
「よし、今日から優花たちは
りんちゃんの恋、応援隊だ!」
「え、コンビ結成しちゃった?」
「よろしく相棒!」
なんて、2人で盛り上がっていることを
あたしは知らなかった……__