元ヤン少女が進学校へ。
__ガラッ
屋上のドアを開けると、
数メートル先には寝転がった横川がいた。
おし、仕方ないからちょっとだけ
驚かせてあげようじゃないか。
そう思い、
あたしはコホンと小さく咳払いをした。
そして…
「…ッ横川くぅーんっ!」
と、いつもより1オクターブ高い声で
ぶりぶりと横川の名前を呼んだ。
「………」
この声がわたくし、林崎の声だと
気付いていないのか…
久しぶりに無言返しされる林崎。