元ヤン少女が進学校へ。


__ガラッ


屋上のドアを開けると、
数メートル先には寝転がった横川がいた。


おし、仕方ないからちょっとだけ
驚かせてあげようじゃないか。


そう思い、
あたしはコホンと小さく咳払いをした。


そして…


「…ッ横川くぅーんっ!」


と、いつもより1オクターブ高い声で
ぶりぶりと横川の名前を呼んだ。


「………」


この声がわたくし、林崎の声だと
気付いていないのか…
久しぶりに無言返しされる林崎。
< 158 / 512 >

この作品をシェア

pagetop