元ヤン少女が進学校へ。


……でも、こいつにとって
ちょっとでも特別なやつになりたいって、
そう思ったんだ。


俺は、こいつと喋るようになった時点で
唯一話せる特別な女って思ってたけど…


どーせこいつには、さっきみたいに…
男と保健室に行けるくらい
信頼してる友達がたくさんいるんだろ…?


俺とそいつらが同じ……なんて
なんか……なんか嫌なんだよ…。


そんなことを思いながら
林崎の答えを待ってると……


「良い考えじゃん!やっぱ腐れ縁同士は
名前で呼び合わなきゃね!」


と、興奮気味の林崎。


…こいつのノリが良くて良かった…
とつくづく思う。


もしも『嫌です』と断られてたら…


今頃、俺
お空の上に飛んでってたと思うから。

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