元ヤン少女が進学校へ。


「あんたなんなの?!ずっと横川くんに
愛想振りまいてたくせにッ!」


「あああの…お、落ち着いてッ…」


…と、まるで暴れ回る客を
そっと和ませる店員さんのように
なだめるあたし。


「横川くんはあんたのこと
友達とすら思ってないっつーのッ!
勘違いしてんじゃないわよ!」


え…。横川の心の中を読めちゃう系ですか。


「横川くんに相手にされないからって…!
ちょっと飽きたら、次は尋斗くん狙い?
いい加減にしなさいよ!」


「……ひ、尋斗…くん?」


まって、そんな友達いたっけ!?


え、ほんとに分かんない。店長たすけて。


「とぼけてんじゃないわよ!
三浦 尋斗、知らないって嘘付く気?」


「あっ…!
み、み、三浦先輩のことでしたか…!」


そんなあたしの反応が
相当気に食わなかったのか
さらにあたしを睨む女の先輩。


店長おおおおおお!!!!


< 210 / 512 >

この作品をシェア

pagetop