元ヤン少女が進学校へ。
いや、でもね?
言っとくけどあたしら
もう下の名前で呼び合っちゃってる仲なん…
「なぁ林崎」
「………。」
…いや、苗字呼びやないかい。
数秒前まで、あたしはドヤ顔をしていたのに
後ろから聞こえた柊季の声により
ドヤ顔から真顔へと変化する。
な、なぜ名前で呼ばないのだ。
てゆうか、そもそも最初に
『名前で呼び合おう』と言ったのは
柊季の方なのに。
…そうだよね?
そうだそうだー!
と、あたしの魂が野次を飛ばす。