元ヤン少女が進学校へ。


「…林崎?」


「……。」


…林崎じゃない、茉実…!


茉実って呼んだら
0.5秒で振り向いてあげるから…!ね?


心の中で会話をしながら
あたしは柊季の声をスルーする。


「おい」


と、ついには肩を叩いてきたもんだから
観念したあたしは、勢い良く振り向いた。



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