元ヤン少女が進学校へ。
「す、好きじゃないよ…!
それに、さっきのは
からかわれただけ、っていうか…」
「…でも、さっき…」
と、なぜか言葉が詰まっている柊季。
…も、もしかして…あたしの手で
先輩の頬を冷やしていたあの光景を
柊季は変に勘違いしてる…?
「ちがうちがう!
その…バチンって音がしたのさ、
そしたら、だーっと女の人が走って行って
ガラッとドアが開いて…そのー…」
「わりぃ、擬音語ばっかで
全然わかんねーんだけど……」
と、苦笑いをする柊季。
「とにかく、違うから!」
…わーお。なんて必死なの、あたし。
でも…なんか柊季には、誤解されたくない。
そう思ったんだ。