元ヤン少女が進学校へ。


「…あ、そっちかーい。ビビらせんなよ。
友達じゃないとか言い出すから
絶交でもしたのかと思ったわ。
つか、気付くの遅くね」


「うっせー、ほっとけよ」


なんて言ったら遥也は
ガタッ!!!
…と、いきなりイスから立ち上がった。


「…は、遥也?」


「ッおまえのこと、
ほっとけねぇんだよッ…!」


…と、なんとかレンジャーレッドみたいな
決めポーズをしながら
そんなことを言う遥也。


「……うぜぇおまえ。まじうぜえ」


「ぷっ…!ほっとけないって言葉を
女の子に使うと、イチコロだぜ?
柊季って女の子が喜ぶ言葉とか
知らなさそーじゃん?
だから教えてやろうと思ってさ、
もれなくポーズ付きで…使ってみた★」


「使ってみた★…じゃねーよ。」


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