元ヤン少女が進学校へ。


「ちょ、今度林崎ちゃんに使っ…


「…わねーよ。
…つか、早く課題終わらせろよ。
腹減ってんだよ。腹鳴ってんだよ。」


「うす。」


やっと遥也が真面目に課題を
解き始めたから
俺は再び、机に突っ伏す。


にしても……


女嫌いの俺が、茉実を好きになるなんて…
少し前なら、思ってもいなかった。


でも、最近になって
学校が楽しいって思えるようになったんだ。


…それは全部、
あいつのおかげなのかな……なんて。

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