元ヤン少女が進学校へ。

憧れのシチュエーション。



「…遅い。遅すぎる。」


旧校舎で待つこと10分。
未だに先輩はやってこない。


さっきも言ったけど
旧校舎、地味に怖いんだよ…。


なんて思っていると……


「ごめんねぇ?遅くなっちゃってー!」


そんな声が聞こえて後ろを向くと
そこには愛華先輩と
見知らぬ女の先輩2人がいた。


『あーゆー先輩は、すぐグループ作って
ひとりの女を追い詰めたりするからねー。
あー怖い怖い。』


…いつの日か、里奈に言われた言葉を
思い出した。


里奈…あなたって子は…!


< 255 / 512 >

この作品をシェア

pagetop