元ヤン少女が進学校へ。
◌ 。˚第5章◌ 。˚
わたくし、チキンなんです。
翌朝。
教室のドアに手をかけるも
なかなか開ける勇気が出ない。
「……せーのっ…!」
……とか1人で言ってみても
開けれないもんは、開けれないのだ。
こ、これは柊季のせいだっ…!
柊季が昨日、『友達じゃない』なんて
言い出すから……どんな顔で会ったら良いのか
分からなくなってしまったじゃないか。