元ヤン少女が進学校へ。


そう考えると、
球技大会の日なんてもっと最悪だ。


なぜならあたしは、
屋上で寝転がっていた柊季に向かって
柔道技で有名な
袈裟固めをかけてしまったのだから…!


な、なにをやっているんだ…あたし。


数々の過ちを知った今、
あたしの顔は青ざめているだろう。


残念ながら……今日で確信した。


あたし、絶対柊季に嫌われてるっ…!!!


……結局、あたしは柊季に挨拶すら出来ず
そのまま通り過ぎて、席に座ってしまった。


柊季と話すようになって以来
挨拶をしなかったのは
今日が初めてだった……__

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