元ヤン少女が進学校へ。


「81 文代現 まーゆ桐真」


あたしは、プリントに書かれていることを
そのまま読んだ。


「あ?何言ってんだお前」


輝っちに開放されたゆーまが
あたしの隣に来て
プリントを覗き込んだ。


「クスッ…バカだなーおまえ。
その紙、逆さになってんぞ。」


バ、バカって言われた……。


てゆうか、せめて真桐にだけは
言われたくなかったかも……。


だって……


「…これは『真桐ゆーま 現代文 18点』
って読むんだよ!…分かったか?」


「………。」


よ、よくも堂々と言えたものだ…。


「81点じゃなくて18点…!?」


< 284 / 512 >

この作品をシェア

pagetop