元ヤン少女が進学校へ。


「……なな、なにが?」


「ったくー、何とぼけてるの!
…優花は別として、
わたしが気付かないとでも思った?」


「ひどい里奈ちゃん…!
優花だって気付いたもん…!
りんちゃんと横川くんの様子が
いつもと違うことくらい…!」


ぷーっと頬を膨らませたあと、
えっへん!とドヤ顔をする優花。


「や、やっぱあたし、いつもと違う…かな?」


「うん。」


「かなり…!」


と、即答するわたしたちを見て
がっくりとテーブルに突っ伏したりんちゃん。


……可愛いな、おい。


……じゃなくて。


< 298 / 512 >

この作品をシェア

pagetop