元ヤン少女が進学校へ。


「え、おまえ…あの場にいたのか?」


「……うん。教室にケータイ忘れちゃって
取りに行ったら、偶然…。」


「…そう、だったんだ。
え、それ以上の話は聞いてないんだよな?」


そう言った柊季の顔は、なぜか赤い。


「…それ以上の話って?」


あたしがそう言うと
いや…なんでもない、と柊季は言う。


「ッとにかく!
そうゆう意味で言ったんじゃねぇから」


「え?」


「友達、じゃなくて…
要は…もっと上ってことだよッ!」


と、投げやり気味に言う柊季。


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