元ヤン少女が進学校へ。


「っ…ほんとにごめんね?」


そんなことを言いながら、
柊季の近くまで行って

視線を合わせようと
しゃがみこもうとした…そのとき。


「っわ…!」


あたしは、地面にある石に突っかかり
バランスが崩れる。


「…っぶね…!」


そんな声が聞こえたかと思えば、あたしは
まるで柊季の胸に飛び込んだかのように
……柊季の腕の中にいた。


その衝撃で、しゃがんでいた柊季が
しりもちをつく。


「…ッてぇ…」


頭上から、柊季の声が聞こえて
あたしは状況を理解した。


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