元ヤン少女が進学校へ。


「ご、ごめッ…!」


そう言って
あたしは、慌てて立ち上がろうとしたけれど…


__ギュッ…


…柊季の筋肉質な腕は、
そのままあたしの背中に回り
再び胸元へと引き寄せられた。


「……ッ」


思わぬ展開に、
あたしの心臓はドキドキと鳴り始める。


「…ッ柊、季?」


「………まじで、急に避けんなよな。
……すげぇ焦るから」


耳元でそんなことを言われ、
あたしの心臓は、加速するばかり。



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