元ヤン少女が進学校へ。


「じゃあお先に」


「ほーい!また明日!」


その言葉と同時に
あたしは、最後の計算式が解き終わった。


終わったあああ…!


ったあああ…!


ああ…!


……そんな開放感に満ちた言葉が
心の中でエコーする。


「…おっと、みつるがあたしを呼んでるぜ」


課題を持って、職員室に行こうと
あたしは教室のドアに向かって走りだした。


と、そのとき。

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