元ヤン少女が進学校へ。


「なかったことにしていい。
……忘れていいから。だから……」


「………」


「だから、前みたいにダチでいようぜ。
…腐れ縁のダチ。」


「……ッ…」


「…ッ……わりぃ。俺、用事あるんだった。
…また明日な」


……そう言って
俺は返事も聞かずに、教室を出た。


そして、一方的に閉めたドアに……
俺はよしかかる。

< 409 / 512 >

この作品をシェア

pagetop