元ヤン少女が進学校へ。
「……ッ…そんな優しくされると
余計涙が止まんないんですけど…ッ」
「……ま、いんじゃねーの?たまには」
「………ゆーまって良いヤツだね」
「…おう、知ってる。」
「…カツアゲ現場目撃したことあるけどッ…
…ゆーまはポイ捨てもするけど…
ッ…でもゆーまって、
ほんと良いヤツだよねッ……」
と、相変わらず涙声で言うあたし。
「おまえなぁ…。何度も言うけど、
あれはカツアゲじゃねえって
俺言ってんだろ!?
それに、今はポイ捨てしてねぇし!」
「うん。……えらいね」
「…だろ?」
「……ふふっ…なんか元気でた!!
ありがとね、ゆーま!」
「おう」
そう言って、あたしはゆーまと離れた。