元ヤン少女が進学校へ。
「京都にイケメンいるかなー!?
優花、京都で運命の人を見つけるんだー!」
そんなことを言いながら、
美味しそうにパフェを頬張る優花。
その隣で…
「…なんかさ、優花に彼氏ができたら
ちょっと寂しいね」
と、あたしは里奈につぶやく。
「わかる、例えるなら
娘に彼氏ができるみたいな、そんな心情」
「それな。優花の運命の人が
あの子を泣かせるような人だったら
あたし、迷わず殴っちゃうね。」
「それな。顔の直前で拳を寸止めして
恐怖を倍増させたい。
いつ殴られるか分からない、そんな恐怖を」
「いや、焦らしプレイかよ。
え、これ使い方あってる?」
…と、あたしたちは
娘が悪い男に引っかかった時の対応方を
しばらく話し合っていた。