元ヤン少女が進学校へ。


「わ、分かったから……ギブ」


「……ったく、じゃあ行こ。教室」


そう言って林崎は、ふっと微笑んだ。


「……ッ」


……ん?今、俺こいつにドキッとした?


いや、まさかな。なに言ってんだ俺…。


「つーか、おまえって無駄に力強ぇーのな」


前を歩く林崎に向かって言う。


「……え!?そ、そんなことないよ~
あ、握力とか7だからね!」


「……やる気だせよ。」

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