元ヤン少女が進学校へ。


「……っ…え?」


……あたし、どんな顔してたかな。


柊季を悲しませてる自分が、嫌になる。


「この間言ったこと、
まじで気にしなくていいからな。」


この間、とは…
きっと告白のことだろう。


「違うよ、柊季…!」


…思いだせ。思い出すんだ、あたし。
練習したあの日々を…。


「…ッ…柊季、あたしね…実は……ヤン…」


「りんちゃん、りんちゃん…!
前に言った新発売のチョコレート
優花ついにゲットしたんだよ…!!
食べる?すっごく美味しいよ!」


……優花よ。


あなた、あたしの応援を
してくれてるんじゃ……?

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