元ヤン少女が進学校へ。

お土産の定番。



*
.

+゚


「…どうしよう。
あたし、普通に楽しんじゃってる……」


「優花、金閣寺初めて見た…!
すっごいキラキラしてたね!」


「ははっ…葉山ちゃんって
ほんと明るいね…!
柊季もちょっとは見習えよ…!」


前にいる優花たちのやり取りを見つめながら
あたしは後ろで、そんなことを呟いた。


「意外と時間経つの早いねー。
やっぱ移動時間ほど無駄なものないわ…」


と、隣の里奈がしみじみと言う。


「んねー。でも金閣寺綺麗だったね!」


「そうだね!…てゆうか、りんちゃん。
わたしの隣じゃなくて、
横川の隣に行きなよ…!これじゃあ
タイミングなんて見つからないよ?」


そう言って、里奈は
あたしの背中をポンッと優しく叩いた。

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